ハミルトンのベンチュラの魅力。エルビスも魅了した50年間斬新であり続ける腕時計

世界初のグローバル旗艦店を東京にオープンさせたハミルトン。

シンプルでありながら高いデザイン性を有するハミルトンの腕時計ですが、その中でもとりわけ大きなインパクトを与えるのが「ベンチュラ」です。

通常の腕時計のイメージを吹き飛ばす、左右非対称のフォルムは腕時計に興味がない人でも思わず二度見してしまうことは間違いありません。

また、ベンチュラの独特なフォルムをつけこなせる人はオシャレな人が多く、歴史的な著名人も愛用していました。

「腕時計の歴史を変えた」とも称されるベンチュラの魅力について解説していきます。

世界初の電池式腕時計



ベンチュラを有するハミルトンは、現在はスイスのスウォッチグループに属していますが、元々はアメリカの時計メーカーです。

飛躍のきっかけは鉄道時計。鉄道に正確な時間をもたらす時計として名をあげ、第二次大戦中は軍用時計としても功績をあげ、ハミルトンは時計メーカーとしての地位を盤石とします。

そして戦後まもない1950年代、機械式時計全盛の時代であり、後に訪れるクオーツショックの20年近くも前に、ハミルトンは世界初の電池式腕時計を開発、発表します。

それが1957年に発表されたベンチュラです。

ベンチュラの名前は、ロス郊外の町の名前が由来とされており「世界初のエレクトリックウォッチ」として発表されます。

一度見たら忘れられないフォルムデザインを発案したのは、アメリカを代表する自動車「キャデラック」をデザインした「リチャード・アービブ」。そしてベンチュラのデザインと、当時の腕時計動力の最先端技術である「超小型式電気モーター」を採用したエレクトリックウォッチに魅了されたのは、世界を代表するスーパースター「エルヴィス・プレスリー」でした。

Elvis Presley

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2c3fb31a4f735b53670c758dd231f4ea727151fb

ハリウッドに愛される腕時計「ベンチュラ」

1961年に公開された「ブルーハワイ」という映画でエルヴィスはベンチュラを装着していますが、エルヴィスは役を離れた後もベンチュラを愛用し続け、友人にベンチュラを贈るほど気に入っていたようです。

その後もベンチュラは数多くの映画で採用され、世界的に話題となった映画「メン・イン・ブラック」でウィルスミスがベンチュラを装着していたことは記憶にも新しいと思います。

50年以上も変わらない斬新さを持つ腕時計それが「ベンチュラ」

ベンチュラの装着はハードルが高い、といった意見も多々あります。

確かにベンチュラの独創的なスタイルは強烈なインパクトがあり、装着する人のファッションセンスがもっとも問われる腕時計の一つといっても過言ではないでしょう。

今でも装着する人を悩ますデザインが、50年も前に誕生していたという事実に驚きを隠しえません。50年間も斬新であり続けるという面白くも不可思議な腕時計「ベンチュラ」。

50年後、私たちの後輩もきっとベンチュラを二度見することでしょう。