オメガの歴史

オメガ

創業年：1848年
創業者：ルイ・ブラン
創業地：スイス（ラ・ショー・ド・フォン）

1848年、時計師のルイ・ブランがスイス時計産業の中心地ラ・ショー・ド・フォンに開設した時計工房がオメガの始まりです。

1885年にレバー脱進機を備えた高精度ムーブメント「ラブラドール」や、1894年に名作「Cal.19」を発表し、創業当初からヒットを記録しました。

このCal.19は、「究極」という意味を込めてギリシャ文字の最後に登場する「Ω（オメガ）」と名付けられ、ブランド名の由来となりました。

Cal.19を搭載した懐中時計

1903年に「オメガ」が正式に社名となりました。

優れた技術力と信頼性からさまざまな冒険に採用され、1970年の海底油田調査「ヤヌス計画」では「シーマスター」、NASAの宇宙計画では唯一の公認クロノグラフとして「スピードマスター」が使用されました。

特に1969年の人類初の月面着陸の際に、アポロ11号の宇宙飛行士が着けていたスピードマスターは「ムーンウォッチ」のニックネームで親しまれています。

有名なエピソードとして、酸素タンクの爆発で電気系統が故障してしまったアポロ13号がスピードマスターを使い無事に生還したというものがあります。これによってオメガはさらに信用を高めました。

1999年にはCal．2500でコーアクシャル機構の実用化に成功しています。
コーアクシャル：イギリスの時計師ジョージ・ダニエルズが発明した機構。摩擦抵抗が少なく、長期にわたって安定した精度を維持できる。

映画でもオメガの時計が使用され1995年に公開された「007 ゴールデンアイ」で007は、「シーマスタープロダイバーズ 300M」を着用しています。1995年以来ジェームズ・ボンドは、全登場作品でオメガのシーマスターを着用しています。