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スイス時計の伝統を守り抜いたドイツブランド「クロノスイス」

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1980年代、世界の腕時計が機械式からクオーツに主役を奪われていた時代に、時代に逆行するようにスイス機械式腕時計の保全、収集にあたる人物がいました。

それがドイツ人取集家のゲルト・R・ラング氏です。ラング氏は腕時計業界では名の知れた収集家であり、伝統的なスイス機械式腕時計を愛していました。彼は当時のクオーツショックで衰退していくスイス機械式腕時計業界を憂い、機械式腕時計収集を強化していきます。

そして1983年、ラング氏は満を待して「スイス」の名を冠した自身の腕時計ブランドを設立、そして1988年に発表された初めての機械式腕時計が、今でもクロノスイスを代表する腕時計であり、ラング氏が機械式腕時計の復活に期待を込めたモデル「レギュレーター」です。

Regulateur_altby:chronoswiss






腕時計にレギュレーターダイヤルを初めて採用したラング氏

ラング氏の設立したブランド「クロノスイス」は、ドイツ企業です。しかし部品生産はすべてスイスで行われています。ブランド名にスイスの名を冠しているのも、ラング氏のスイス腕時計に対する強烈なリスペクトがあるが故です。

そんなラング氏がこだわったのが「伝統」です。クオーツ式に押されながらも「スイス時計の伝統は消さない」という強い想いを持つラング氏は「クロノスイス」での初めてのラインナップに「レギュレーター」を採用した世界初の機械式腕時計を発表します。

レギュレーターとは?

レギュレーターとは分針をセンター、時間を12時位置、秒針を6時位置にバラバラに配したタイプの時計です。元々は技術士などが機械式時計の制度を測るために使用されていたタイプであり、簡単にいうと「業務用」です。

つまり一般ユーザーには向かないタイプとしてそれまで腕時計には採用されていなかったタイプです。しかし、ラング氏はあえてこのレギュレーターを自身初のブランド腕時計のラインナップに選び、制作、発表します。

発表当初は、レギュレーターを採用した腕時計に対して、懐疑的な目を向ける同業者も多かったのですが、その後、各メーカーがレギュレーターを採用した腕時計を発表してきていることから、その試みが成功であったことが証明されています。





ムーブメントにもオールドモデルを採用

クロノスイスに採用されているムーブメントは、収集家のラング氏らしく、有名メーカーのムーブメントではなく、自身が収集したデッドストックのムーブメントや無名、忘れ去られたメーカーのムーブメントが採用されてきました。

初代レギュレーターや現行レギュレーターにもその「伝統」は受け継がれ、採用されているムーブメントは、クオーツショックにより消滅した初代マーヴィンのムーブメントがベースとなっています。

「スイスの伝統」はドイツからスイスへと渡る

創業から約20年後、ラング氏は自らが培ってきた「スイスクロス」をスイス人実業家に売却し、現在は相談役としてブランドに名を連ねています。

スイス時計の伝統を守り抜き継承してきたラング氏はこう言います。

「私の腕時計は100年遅れている。しかし100年後も時を刻み続けるだろう」









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『スイス時計の伝統を守り抜いたドイツブランド「クロノスイス」』へのコメント

  1. 名前:時計じかけの名無しさん 投稿日:2018/01/05(金) 09:03:38 ID:6a971a084 返信

    かっこええなぁ

  2. 名前:時計じかけの名無しさん 投稿日:2018/01/05(金) 13:47:25 ID:fd5086424 返信

    このスイスの時計の持ち主はどいつだ?

  3. 名前:時計じかけの名無しさん 投稿日:2018/01/06(土) 08:51:05 ID:77b16d73c 返信

    旧レギュレーター、すごく気に入っている。
    この38mmが私の細い手首にはちょうどいい。
    今のクロノスイスは40mm以上ばかりだし、値段も高い。
    特に昨年の新作は配色が派手過ぎて、本来の良さが失われたように感じる。