映画やアニメなどに登場するキャラクターが身につけているアイテムは、その人物の価値観やこだわりを知る重要な手掛かりにといえます。男女問わずに人気が高い、クールなガンマン・次元大介が選んだ腕時計とは。
by:ポケットニュース
目次
次元大介が愛用するアイテム
凄腕のガンマン、ルパン三世の古くからの相棒として多くの方がご存知でしょう。銃と帽子とタバコのイメージがありますが、作中に腕時計が登場するシーンがあり、次元の好みがうかがえます。
作品のなかでは、「オメガ・スピードマスター」と「ロレックス・サブマリーナー」、「ゼニス・エルプリメロ」が登場。一級品であることにくわえて、いずれも厳しい環境での使用に耐える性能を持っています。
ここでは、ルパン三世 第1シリーズで次元が腕につけていた、「ゼニス・エルプリメロ」を紹介。
by:ゼニスウォッチ
マニュファクチュールメーカー・ゼニスの歴史
スイスの老舗時計メーカー・ゼニスは、1865年にジョルジュ・ファーブル・ジャコにより創業されました。当時の名前は「マニュファクチュール・ド・モントル」、伝統的におこなわれていた分業体制の切り替えをおこないます。
時計メーカーとムーブメントのメーカーは別々であることが一般的でしたが、時計製造のすべてを自社でおこなうマニュファクチュールを推進。さまざまな新しい機械時計を開発します。
1900年には天空の頂点を意味する機械、「ゼニス」を開発。翌年には社名も、「ファブリック・デ・モントル・ゼニス」とし、時間の精度を競うコンクールで優れた成績をおさめます。
1969年、次元大介の腕にも巻かれていた、自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」が誕生。伝説的なムーブメントとして、現在も多くのファンを魅了しています。
確かな経験に裏付けされた機械式腕時計の特徴
エスペラント語で「第1の」、いわゆる「No.1」を意味する「エル・プリメロ」。登場したときから高い完成度を持つ腕時計には、次のような特徴が挙げられます。
・問題点を克服し振動数36000/hを実用化
正確さをあらわす目安となり、振動数が多いほど精度が増しますが、それだけ部品の摩耗やオイルの消耗につながります。ゼニスは新しいオイルの開発などにより問題点を克服、高い精度の腕時計を実用化。
・最適化された一体型ムーブメント
「エル・プリメロ」は、機能を持つ部品を組み合わせたモジュール式ではなく、クロノグラフを目的に作られた一体型ムーブメントです。
つまり、それぞれの部品が最初からそのために作られているため、最適化され効率よく作動することをあらわしています。
この他にも、コラムホールを用いるなどの特徴があり、手巻きクロノグラフで培った経験を昇華させたといえるでしょう。
優れたムーブメントの証明・ロレックスに採用
ロレックスに採用されたことも、「エル・プリメロ」の優秀さを物語ります。1988~2000年ごろのデイトナに用いられました。マニュファクチュールメーカーのロレックスが他メーカーのムーブメントを搭載することは珍しいことです。
それだけ、ゼニスが開発したクロノグラフムーブメントを信用し高く評価したのでしょう。
男性だけでなく女性ファンにも対応するニーズ
スーツはジバンシィやフェンディ、トレードマークの帽子はボルサリーノで身を固める次元大介が選び愛用した、ゼニスの「エル・プリメロ」。
男の世界が似合うイメージが強いですが、腕時計が持つ歴史や性能に魅せられた女性ファンも多く、レディースウォッチも用意されています。
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こういうアニメや映画に出てくる時計の紹介記事は楽しいですね。今後もシリーズ化してもらえたらなぁと思います。