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Apple Watch ジョブズの遺志を反映させた腕時計
破壊的イノベーションを伴う発明は、いつの時代も唐突に現れます。「ここ10年の間でもっとも破壊的イノベーションを伴った商品は何か?」の問いに、iPhoneを挙げる人は少なくないでしょう。
それほど、iPhoneの出現は世界を驚かせ、当時はまだマイナーな存在であったスマートフォンを爆発的に進化、普及させました。
それ以前にも、AppleはiPodという新しい形でのミュージックデバイスを発表し、iPhoneの後にはiPadという現代タブレットの元祖とも言える商品を世に投入しています。
これらの商品は、故スティーブ・ジョブズ氏の天才的な閃きと、その考えに共鳴する技術者たちによってもたらされたイノベーションですが、2011年、ジョブズ氏は若くしてこの世を去ります。
ジョブズ氏亡き後のAppleは、次のイノベーションをどこに向けるべきかを模索。そして導き出された答え、それが手首であり、腕時計という答えでした。
by:Apple腕時計業界を破壊して参入するApple
iPhoneが世の中を席巻し、スマートフォンが当たり前になった世界では、腕時計は必ずしも必要なものではなくなっていました。一部の愛好家や、仕事上、必要に迫られて腕時計を装着する人はいるものの「時間はスマホで確認」というスタイルがデフォルトと化した世界。
もちろん、Appleはそのような効果を狙ったわけではないのでしょうが、結果的にはAppleがもたらしたイノベーションの浸透した世界、それが腕時計を必要としない世界でした。
そんなAppleが、なぜ腕時計に目を向けるのか?
誰しもがそう考えたはずです。そして「ジョブズが生きていたらこんな物は発売しない」という意見もありました。しかし、実はこのApple Watchには生前のジョブズの遺志が反映されているともいいます。
by:スティーブ・ジョブズ – Wikipedia
AppleWatchにヘルスケア機能が多い理由
Apple Watchを手に取ったことがある人ならわかるはずですが、Apple Watchにはヘルスケア機能が多く搭載されています。
心拍数や歩数、体重管理にカロリー摂取量、栄養バランスの管理に至っても、Apple Watchで計測、iPhoneで管理が可能です。
正直、ここまでする必要があるのか?というぐらいに、Apple Watchではユーザーの健康管理を推進しています。実はこれに関しては、56歳という若さで亡くなったジョブズが、闘病中に感じた「医療業務の混雑さを少しでも改善できるように」という遺志が反映されているといわれています。
Apple Watchで計測した管理データが、どこまで医療に寄与できるのかは正直わかりませんが、いざという時には、計測で積み上げたデータをもとに、患者に最もいい治療方法が提案できるようになるのかもしれません。そして何より、日々の健康の積み重ね、そして意識が大事であるということを暗に示しているのかもしれません。
実際に、Apple Watchを全社員にもたせて、Apple Watchを通じて業務状況や健康状態の管理を行い、必要以上の労働を行わせないように取り組んでいる企業もあるといいます。
ファッション性や革新性というだけではなく、創業者の遺志を汲み取ったデバイスであると考えると、Apple Watchへの見方も多少変わるかもしれません。
by:Apple
Apple Watchは最も売れている腕時計
発売当初は、なんとなくマイナスイメージが先行していて、物珍しさと話題づくりのために購入されていた節もあるApple Watchですが、今や腕時計業界での売り上げがNo1という実績を達成しています。
スマートウォッチという言葉も世に定着し、多くの企業が参入してきている分野ですが、当分はApple Watchの優勢は揺るがない可能性が高いです。
Apple Watch発売イベントの際、現AppleCEO ティム・クック氏はこう述べました。
「きっとジョブズも喜んでいるはずだ」
当初は強がりとも思われたこの発言も、上記のようなエピソードを知れば、捉え方も変わるのではないでしょうか?
現在、Apple Watchはseries3まで発売されていますが、今後の展開にも期待が高まります。
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