『はじめの一歩』は1989年から週刊少年マガジンで連載されている人気ボクシング漫画。
いじめられっ子で気弱な主人公・幕ノ内一歩(まくのうちいっぽ)がボクシングを通して様々な経験を積んでいき成長する姿が読者の感動を誘い、多くのファンを獲得している作品です。
また、作者の森川ジョージは「登場人物全てが主人公」と語っており、一歩が所属する鴨川ボクシングジムの面々、一歩が出会うライバルたちにも焦点を当てたストーリーも多く展開されるため、主人公以外のキャラクター人気が高いことも『はじめの一歩』の人気を支える大きな理由の一つとなっています。
この記事では『はじめの一歩』の紹介、一歩のライバルである宮田一郎がセイコーの腕時計を着けている話について書いていきます。
目次
『はじめの一歩』あらすじ
いじめられっ子だが母親想いで心優しい高校生・幕ノ内一歩。
ある日、いつものように不良グループに絡まれていたところを通りがかったボクサー・鷹村守(たかむらまもる)に救われる。
気絶してしまった一歩は鷹村が所属している鴨川ボクシングジムで目を覚ます。
そこで一歩は鷹村に促されサンドバッグを試しに殴ってみたところ、ハードパンチャーとしての適性がある事が判明する。
ボクシングに興味を抱いた一歩は鷹村が課したジム入会のための試練を達成しボクサーとしての道を歩み始める。
『はじめの一歩』の主な登場人物
幕ノ内一歩(まくのうちいっぽ)
本作の主人公。鴨川ジム所属で階級はフェザー級。
元は母親の悪口を言われてもやり返せないほどの気弱ないじめられっ子だったが、ボクシングを通したくましく成長していく。
ファイトスタイルは相手との距離を詰めてガンガン攻めていくインファイター。
宮田一郎(みやたいちろう)
メリークリスマス pic.twitter.com/GOTFJfHtGK
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) 2018年12月24日
一歩の憧れでありライバル。元は鴨川ジム所属であったが、とあることがきっかけで川原ジムに移籍する。性格はクールだが負けず嫌い。
ファイトスタイルは一歩とは対照的なアウトボクサーで相手と距離をとりカウンターを狙うタイプ。
このキャラクターがアニメ63話「炎の青春」で、セイコーの腕時計を着用しています。
鷹村守(たかむらまもる)
一歩がボクシングを始めるきっかけを作ったキャラクター。
鴨川ジム所属で物語がすすむにつれ階級を変えてチャンピオンベルトを獲得しており、前人未到の6階級制覇を目指している。
性格は粗野で悪戯好きだが人情に厚い。作中最強と謳われている。
青木勝(あおきまさる)
鴨川ジムのムードメーカー。階級はライト級。
不良時代に後述の木村とコンビを組んでケンカ無敗を誇っていたが鷹村と出会い惨敗。このことがきっかけでボクシングに打ち込むようになる。
木村達也(きむらたつや)
青木と並ぶ鴨川ジムのムードメーカー。階級はジュニアライト級。
青木と同じく鷹村に惨敗したことがきっかけでボクシングを始める。
腕時計が登場する話:アニメ63話「炎の青春」のあらすじ
第63話 「炎の青春」
試合を終えた鴨川ジムのメンバーは体調不良で休養中の木村を見舞いに行く。木村は体調不良に加え失恋のショックでふさぎ込んでいた。
「女への未練はもうない!」と言い放つ木村をからかうため鷹村は失恋相手の写真が載ったアルバムを手に取る。アルバムにはボクシングを始める前の木村と青木の姿を写した写真もあった。
青木と木村は荒れていた青春時代を振り返る。青木と木村はボクシングと出会う前の高校時代“ケンカ無敗のコンビ”として地元で名を馳せていた。
そんなある日、二人は北高の生徒に絡まれてしまった同級生を救う。この一件で青木と木村に恨みを抱いた北高は強力な助っ人を用意する。
助っ人の話を聞いても「俺に敵うやつはいない」と豪語する青木はゲームセンターで遊んでいる北高の生徒を発見。先手必勝と言わんばかりに不意打ちを食らわせた青木は、呆気なくプロレス技を掛けられコテンパンにやられてしまう。
青木を返り討ちにした生徒こそ、北高の生徒が用意した最強の助っ人・鷹村守であった。
一方、木村は実家が営んでいる花屋を北高の生徒に襲撃されてしまう。北高への復讐を望んだ青木と木村は人数を集めようとするも、襲撃に乗り気ではない同級生に暴行を加え高校を退学処分となってしまう。
意気消沈するした青木は学校の校門前で浮気している彼女を発見してしまう。踏んだり蹴ったりでやけっぱちな青木と木村は無謀にも二人だけで北高を襲撃することに。
時を同じくして北高の校門前では鴨川ジム所属の期待の若手・宮田一郎が鷹村守を待ちわびていた。
ボクシングに集中するため退学の手続きを終えた鷹村は宮田とともにジムへ向かおうとするも、校舎の方から聞こえる騒音が気になり少し立ち寄ることに。
そこには北高の生徒数人にボコボコにされている青木と木村の姿が…。見かねた鷹村は北高の生徒を追い払う。
助けられた青木は満身創痍になりながらも鷹村にリベンジを持ちかける。青木に不良時代の自分の面影を重ねた鷹村は挑戦を受け、助っ人に入った木村ともども再び青木を打ちのめしてしまう。
鷹村の圧倒的な力を思い知った二人は、“鷹村の顔面に一発叩き込む”ことを誓うのであった。
腕時計が映されたシーン
腕時計を身に付けていたキャラクターは主人公のライバル・宮田一郎。
宮田は鷹村守が通っている高校の前で彼が退学手続きを終え出てくるのを待っていたのですが、思いのほか長時間待たされているので弱冠イラつきを覚えながら腕時計で時間を確認しています。
引用:第63話 「炎の青春」
「炎の青春」時点での宮田はおそらく中学生くらいだと思うのですが、三針のSEIKOの腕時計を身に付けています。
すごく宮田らしい感じがしますよね!
まとめ:63話「炎の青春」感想
このエピソードは主人公の一歩が所属する鴨川ボクシングジムのメンバー、青木と木村の過去を掘り下げた回です。
一歩とは対照的にギラギラした不良学生ライフを送っていた二人ですが、個人的にはこっちの方が“ザ・ボクシング漫画”って感じで好きかもしれないですね!
ボクシング漫画の金字塔『あしたのジョー』の主人公・矢吹丈も元不良ですし、ボクシングというハングリーさが求められる競技と、常に“飢え”を感じ溢れんばかりのワイルドさを醸し出す古典的な不良との相性は抜群ですね。
気弱な自分を変えようとボクシングを始めることを決意した一歩の姿勢にも心動かされましたが、持ち前のハングリーさを情熱に変えてボクシングに打ち込もうと決意を固めた青木と木村の姿にも胸にこみあげてくる熱いものがありました!
青木と木村以外にも、鷹村と宮田の若き姿が見れたので『はじめの一歩』ファン的には嬉しいエピソードでしたね!
興味のある方はぜひアニメで確認してみてください。
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